コンなニュースが・・・・・・

人間魚雷「回天」の工場跡、保存巡り論議
草が生い茂る造船所跡（佐賀県伊万里市山代町で）

　戦時中の軍需工場で、人間魚雷「回天」も製造された佐賀県伊万里市山代町の「川南(かわなみ)造船所」跡の建物が撤去される見通しとなった。

　同市が緑地公園として整備するためだが、住民の間には「悲惨な戦争を伝える遺産」として保存を求める声がある。最近は、廃虚スポットとしても人気の造船所跡。撤去の是非を巡って論議を呼びそうだ。

　造船所の敷地面積は約３万３０００平方メートルで、建物は鉄筋コンクリート２階建て。池田勇人首相暗殺などクーデターを企てたとされる「三無事件」（１９６１年）を首謀した実業家・川南豊作（１９０２～６８年）が戦時中に建設した。軍の監督下で学徒を動員して回天や特攻用の小型船などを製造していたという。

　川南の会社が５５年に倒産した後は放置され、造船所は廃虚となった。敷地内は荒れ放題で、ごみの不法投棄も絶えず、昨年３月には自殺者の白骨が見つかった。このため、地元の山代町開発促進協議会と同町区長会は同年６月、造船所跡を緑地公園として再生するよう知事に要望書を提出。市は新年度から２年間で、総額約２億１０００万円をかけて権利者から建物を買い取るなどする。

　ただ、建物を完全撤去する方針の市に対し、住民の間には一部保存を求める声もある。跡地を含む伊万里港の整備問題に取り組んでいる元市議の満江洋介さん（６２）は「造船所跡は貴重な戦争遺跡であり、近代産業遺産でもある。完全撤去せず、子どもたちが近代史を学ぶ場、平和教育の場として有効に活用してほしい」と話している。

　跡地は近年、ブームとなっている廃虚探訪のスポットとしても脚光を浴びている。規模の大きさや廃れ具合、街中から比較的近いことなどから「超有名物件」として、廃虚愛好家に知られており、さらに論議が広がりそうだ。
（2010年3月1日17時52分 読売新聞）

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100227-OYT1T00671.htm

コメント 5

こうやって取り上げられると、また見に行く人が
増えるんだろうね(^_^;)
鬱蒼とした藪の中でひっそり朽ちていくのが
いいのにね～。
by tonoji (2010-03-03 21:58) 

戦争遺産が残る街でいいじゃないかと思うけど
どうなんだろうね？
じゃ、壊したら街の何かが変わるのか？って言いたいです。
まぁ、僕は覗くだけなので大きな事は言えませんが・・・（汗）

by 響 (2010-03-04 19:54) 

>>tonojiさん
自然に帰っていく様子が美しいんですよね＾＾

>>響さん
多分なくなってもなにもかわらないと思います・・・・・・
あんなところに公園ができても・・・・・・
by 旅風V2 (2010-03-04 22:22) 

壊される前に見に行かなくっちゃ。
by yosi (2010-03-05 16:05) 

ちなみに自殺者は嘘ですよ。
by 通りすがり (2011-08-15 02:52)